ファクタリング契約後のトラブル事例と対処法|契約前に確認すべき注意点
ファクタリングの契約後にトラブルが起きたという相談が増えています。
大半のトラブルは、事前の知識と注意によって防ぐことができます。この記事では、実際に起きているトラブルの事例と、その対処法・予防策を解説します。
ファクタリング契約後によくあるトラブル7選
トラブル1: 手数料が見積もりより高かった
事例: 「手数料5%」と説明を受けたものの、実際の入金額が予定より少なかったケースです。内訳を確認すると、「振込手数料・事務手数料・書類作成費用」が別途加算されていました。
原因:
- 見積もり時に、手数料以外の費用の確認を怠った
- 口頭での説明と、契約書の内容が異なっていた
対処法:
- 契約前に、最終的な手取り額を書面で確認する
- 追加費用が一切発生しないことを、書面で確認する
予防策: 見積もりの段階で、「手数料X%以外に発生する費用をすべて教えてください」と明確に質問してください。
トラブル2: 売掛先への通知・連絡により取引関係が悪化した
事例: 2社間ファクタリングで申し込んだにもかかわらず、ファクタリング会社が売掛先に直接連絡を取ったケースです。売掛先から事前に知らせなかったことを問われ、関係が悪化しました。
原因:
- ファクタリング会社が、売掛先の支払い能力を確認するために接触した
- 2社間・3社間の区別があいまいなまま契約した
対処法:
- 契約書に、売掛先への通知・連絡を行わない旨が明記されているかを確認する
- すでに連絡が取られてしまった場合は、売掛先に事実どおりに状況を説明することをおすすめします
予防策: 2社間を選ぶ際は、売掛先への一切の連絡を行わないという条項が、契約書に含まれているかを確認してください。
トラブル3: 売掛先が支払いを拒否・延期した
事例: 売掛先が、発注内容と納品物が異なるとして支払いを拒否したケースです。しかし、ファクタリング会社からは、契約上の責任を果たすよう求められました。
原因:
- 売掛先との間で、納品物・サービスについてのトラブルがあった
- 契約書の「償還請求権」の条項を見落としていた
重要な確認点: ノンリコース(償還請求権なし)の契約であれば、売掛先の不払いのリスクはファクタリング会社が負います。一方、「償還請求権あり(リコース)」の契約では、売掛先が支払わなかった場合に、利用者が返金の義務を負います。
対処法:
- 契約書を確認し、「償還請求権なし(ノンリコース)」であることを確認する
- 問題がある場合は、法律の専門家(弁護士・法テラス)に相談する
トラブル4: 入金が遅れた・予定どおりに振り込まれなかった
事例: 「最短即日」と案内されたものの、審査に時間がかかり、3日後の入金となったケースです。資金繰りが逼迫していたため、別途、緊急の対応が必要になりました。
原因:
- 書類の不備により、審査が遅れた
- 「即日対応」の条件(申込時間・書類の完備)を満たしていなかった
対処法:
- 申込時に、入金予定日を明確に確認する
- 急ぎの場合は、当日中の入金が必要であることを明示し、可否を確認する
予防策: 急ぎで資金が必要な場合は、即日対応の実績がある会社を選び、午前中に書類をそろえて申し込んでください。即日対応の会社はこちら。
トラブル5: 売掛先からファクタリングの禁止を指摘された
事例: ファクタリングの利用後、売掛先から、基本取引契約書のファクタリング禁止条項に違反したとして抗議を受けたケースです。
原因:
- 取引契約書の確認を怠った
- 一部の企業(特に大手)は、下請け企業のファクタリングの利用を基本契約で禁止している
対処法:
- すでに利用した場合は、売掛先に誠実に謝罪・説明する
- 今後は、契約書の「債権譲渡禁止特約」の有無を事前に確認する
予防策: ファクタリングの申込前に、売掛先との基本取引契約書を確認してください。「債権譲渡禁止特約」が含まれている場合は、売掛先の同意を得るか、他の売掛債権でのファクタリングを検討してください。
トラブル6: 悪質業者に個人情報・請求書を渡してしまった
事例: インターネットで見つけた業者に請求書と通帳のコピーを送ったものの、その後連絡が取れなくなったケースです。個人情報と取引先の情報が漏洩した可能性があります。
原因:
- 業者の実態を確認せずに書類を送付した
- 実在しない(または悪意のある)業者だった
対処法:
- 直ちに取引先に状況を伝え、架空の請求書による詐欺の申込がないか注意してもらう
- 警察(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談する
予防策: 書類を送る前に、会社の所在地・代表者名・実績を必ず確認してください。悪質業者の見分け方をご覧ください。
トラブル7: 契約書の内容と説明が異なった
事例: 担当者から「手数料は一律5%」と説明されたものの、契約書には「最大15%」と記載されていたケースです。署名した後に気づきました。
原因:
- 契約書を読まずに署名した
- 口頭での説明のみを信じた
対処法:
- すでに署名してしまった場合、法的な解決には弁護士への相談が必要
- 「錯誤」「詐欺」を主張できる場合は、契約を取り消せる可能性がある
予防策: 契約書は必ず全文を読んでください。不明点は、必ず書面で確認してください。口頭での説明は、証拠になりません。
トラブルを防ぐための契約前のチェックリスト
| # | チェック項目 |
|---|---|
| 1 | 手数料以外の費用がないか確認した |
| 2 | 最終的な手取り額が書面で明示されている |
| 3 | 償還請求権なし(ノンリコース)の契約である |
| 4 | 2社間の場合、売掛先への連絡を行わないことが明記されている |
| 5 | 取引先との契約書に「債権譲渡禁止特約」がないか確認した |
| 6 | 会社の所在地・代表者名・実績を確認した |
| 7 | 入金予定日を明確に確認した |
| 8 | 契約書を全文読んだ |
トラブルが起きた場合の相談窓口
金融庁 金融サービス利用者相談室
- 電話: 0570-016811(平日10:00〜17:00)
消費者ホットライン
- 電話: 188(局番なし)
法テラス(弁護士無料相談)
- 電話: 0570-078374
- 収入が一定以下の方は、弁護士費用の立替制度を利用できます
警察相談専用電話
- 電話: #9110
よくある質問
Q. 契約後にキャンセルできますか? A. 入金前の段階であれば、キャンセルできるケースが大半です。入金後は困難ですが、詐欺・錯誤があった場合は、法的に取り消せる可能性があります。弁護士にご相談ください。
Q. 売掛先が倒産した場合、返金義務はありますか? A. ノンリコース(償還請求権なし)の契約であれば、返金の義務はありません。契約書でご確認ください。
Q. トラブルになった業者を告発できますか? A. 違法業者であれば、金融庁や警察に通報・告発できます。証拠(契約書・通帳・メール等)を保全したうえで、ご相談ください。
Q. ファクタリングで最も多いトラブルは何ですか? A. 手数料の不明確さ(見積もりと実際の差)と、売掛先への予期しない通知が多いトラブル事例です。事前の書面での確認が、最も有効な予防策です。
Q. 安全なファクタリング会社の見つけ方は? A. 実績(累計取引額・社数)を公開しており、手数料の上限・下限を明示していて、所在地・代表者名が明確な会社を選んでください。おすすめ会社の比較はこちら。
まとめ
ファクタリングのトラブルを防ぐための最も重要なポイントは、以下のとおりです。
- 契約書の全文を読んでから署名する — 口頭での説明のみを信用しない
- 「償還請求権なし」であることを確認する — 売掛先の不払いのリスクを負わない
- 手取り額を事前に書面で確認する — 後から費用を上乗せされない
- 売掛先との契約書を確認する — 債権譲渡禁止特約がないかを確認する
ファクタリングの契約の流れと注意点もあわせてご確認ください。
この記事は2026年4月時点の情報に基づいています。
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※本記事の情報は2026年4月時点の内容です。手数料率・サービス内容・キャンペーン等は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、掲載企業から報酬を受けることがあります。ただし、記事の内容や評価は報酬に影響されません。
