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ファクタリングの相見積もり・一括見積もりのやり方|比べる項目と注意点

ファクタリングの相見積もり・一括見積もりのやり方|比べる項目と注意点

更新日: 2026年11月1日ファクタリング 相見積もり, ファクタリング 一括見積もり, ファクタリング 見積もり 比較

ファクタリングの相見積もりは、同じ請求書と同じ条件で複数社に見積もりを依頼し、手数料率ではなく「手元に入る金額」と契約条件で比べる方法です。公式サイトの手数料は下限だけの表示や非公示の会社が多く、表示の率だけでは実際の負担を比べられないためです。

当サイトが掲載している36社の公式表示を確認すると、2社間ファクタリングの手数料で上限と下限の両方を表示しているのは15社で、11社は下限だけ、5社は率を表示していません。本記事では、見積もりの条件のそろえ方、比べる項目、手数料以外の費用の記載、一括見積もりを使う場合に確かめることを、各社の公式表示と法令・金融庁の公表資料をもとにご説明します。手数料を下げる交渉の進め方はファクタリング手数料を下げる交渉方法、各社の比較表はファクタリング会社の比較でご案内しています。

公式の手数料表示だけでは比べられない理由

当サイトの手数料・入金スピードの一覧(/fees/)の「2社間手数料」欄を、先頭の表記で分類すると次のとおりです。確認日は会社ごとに2026年7月21日〜10月31日です。

表示のしかた 社数 会社
一律(率が1つ) 3 ペイトナー・ラボル・バイオン(いずれも一律10%)
下限と上限の両方を表示 15 アクセルファクター・ベストファクター・PayToday・FREENANCE・JTC・株式会社No.1・エーストラスト・MSFJ・レバンタ・トラストゲートウェイ・アウル経済・インボイスPay・買速・OLTA・GMO BtoB早払い
下限だけを表示 11 ビートレーディング・QuQuMo・日本中小企業金融サポート機構・マネーフォワード 早期入金・トップ・マネジメント・えんナビ・いーばんく・インボイスファクター・ファクタリングのTRY・RFD・うりかけ堂
率の表示なし(非公示・個別査定) 5 PMG・メンターキャピタル・みんなのファクタリング・セーフトラスト・ファクタープラン
2社間の記載なし(3社間が中心) 1 カイポケ早期入金(3社間契約が中心)
申込の取次サービス 1 手数料は取次先の会社が個別に査定

上限と下限を表示している会社でも、実際の率はその範囲のどこかで、売掛先や請求書の内容によって決まります。下限だけの会社と率を表示していない会社は、見積もりを取るまで負担が分かりません。また、公式サイト内でページによって表記が異なる会社もあります(例:PMGは手数料ページ・サイト内・LP比較表で表記が異なる。2026年10月31日確認)。

一方で、一律の3社は、公式表示のうえでは請求書の内容によって率が変わりません。この3社を見積もりに含める場合は、率の交渉ではなく、入金スピードや手数料以外の費用、利用できる金額で比べることになります。

見積もりの条件をそろえる

各社の見積もりを比べられるものにするには、依頼の条件をそろえる必要があります。条件が違うと、手数料率や手取り額の差が会社の違いなのか条件の違いなのかを区別できません。そろえる項目は次のとおりです。

  1. 同じ請求書:額面・支払期日・売掛先を同じにします。手数料が売掛先や支払期日までの期間で変わると公式に書いている会社があるためです(例:セーフトラストは手数料について「売掛先の与信、入金までの期間、債権特性によって異なります」と記載・2026年10月14日確認)。手数料の決まり方の全体はファクタリング手数料の解説でご案内しています
  2. 2社間か3社間か:同じ会社でも2社間と3社間で手数料の表示が異なります。たとえば株式会社No.1は2社間0.5〜15%・3社間0.5〜5%、エーストラストは2社間5〜15%以内・3社間1.0〜4.9%以内と表示しています(いずれも2026年10月14日確認)
  3. 売却する金額:請求額の全部か一部か。請求額の一部だけの売却(申請)ができると公式に記載している会社は、当サイトの記録で5社です(セーフトラスト・2026年10月17日確認、バイオン・OLTA・FREENANCE・2026年10月31日確認、ラボル・2026年11月1日確認)
  4. 債権譲渡登記の扱い:登記をするか留保するかで、費用や条件が変わる場合があります。登記の方針は会社によって異なります(ファクタリング契約書の注意点)
  5. 入金を希望する日:急ぐかどうかで、選べる会社や手続きの方法が変わります

依頼の文面も同じにしておくと、回答の内容を並べやすくなります。他社の見積もりの金額を伝えるかどうかは各社との交渉の進め方の問題で、交渉の注意点は上で挙げた交渉方法の記事でご案内しています。

見積もりで比べる項目

当サイトの一覧と同じ6項目に、契約の条件を加えて比べます。見積書や回答のメールに書かれていない項目は、契約の前に質問して書面で受け取ってください。

比べる項目 確認すること
2社間手数料・3社間手数料 見積もりの率と、その率が適用される条件(金額・売掛先・登記の有無)
手数料以外の費用 振込手数料・事務手数料・登記費用・交通費・会費などの有無と金額
手取り額 額面から手数料と手数料以外の費用を引いた、口座に入る金額
入金スピード 見積もりの回答から契約・入金までの日程
利用可能額 売却したい金額が、下限・上限の範囲に入るか
対象 法人・個人事業主の別、売掛先の種類の条件に当てはまるか
契約方法 オンラインで完結するか、面談・来社・郵送が必要か
償還請求権 売掛先が支払えなくなった場合に、利用者が返還を求められるか
債権譲渡登記・通知 登記や売掛先への通知をするか、その費用をだれが負担するか
キャンセル 見積もり後・契約後に取りやめる場合の扱い

償還請求権について、当サイトが公式の記載を記録している19社のうち18社は、売掛先の倒産などで回収できなくなっても利用者に返還を求めない旨を記載しています(確認日2026年10月14日〜31日)。残る1社(GMO BtoB早払い)は、有無を明記していません(2026年10月31日確認)。ただし、返還を求めない契約でも、表明保証違反などの場合には返還や違約金を定めている会社があります(例:マネーフォワード 早期入金の利用規約第13条、みんなのファクタリングの利用規約。いずれも2026年10月31日確認)。償還請求権の詳しい扱いはノンリコースのファクタリングでご案内しています。

手数料以外の費用の記載は会社によって違います

手数料率が低くても、手数料以外の費用がかかると手取り額は減ります。当サイトが「手数料以外の費用」として公式の記載を記録している17社を、記載の内容で分けると次のとおりです(確認日はセーフトラストが2026年10月17日、ほかの16社が10月31日)。

記載の内容 社数 会社と公式の記載
利用者が負担する費用を記載 6 バイオン(振込手数料500円)・カイポケ早期入金(初回手数料5,000円・月額費用2,000円)・OLTA(銀行振込手数料等が別途)・FREENANCE(即日払いの振込手数料350円又は実費のいずれか高い金額、有料プランの会費)・JTC(出張時の交通費)・みんなのファクタリング(回収金を送る際の振込手数料、要請時の登記等の手続費用)
ページや文書によって記載が異なる 5 トラストゲートウェイ・ベストファクター・マネーフォワード 早期入金・PayToday・PMG
手数料以外の費用はかからない旨を記載 4 セーフトラスト(原則かからない)・MSFJ(建設業向けの記載)・インボイスPay・買速
登録費用・月額費用だけを記載 1 ビートレーディング(ポータルサイトの登録費用・月額費用0円)
記載なし 1 レバンタ(見積り無料の記載のみ)

「ページや文書によって記載が異なる」5社の例を挙げると、PayTodayはよくある質問で手数料以外の費用なしとする一方、公式トップに「対面時お客様負担:出張費実費+事務手数料3万円」と記載しています。マネーフォワード 早期入金は、公式トップに「その他の費用は発生しません」とある一方、利用規約で売掛先からの入金後に同社へ支払う際の振込手数料を利用者の負担としています。こうした会社では、見積もりの段階で、契約の方法に応じて何の費用がかかるかを確かめてください。

このほか、ペイトナーは手数料一律10%とは別に振込手数料330円がかかると公式に表示しています(2026年10月14日確認)。

手取り額で比べる計算例(仮定)

例として、額面100万円の請求書について、3社から次の見積もりを受け取った場合を考えます。会社名・率・費用はすべて説明のための仮定です。

A社 B社 C社
手数料率 8% 6% 一律10%
手数料 80,000円 60,000円 100,000円
手数料以外の費用 振込手数料 500円 対面契約の出張費・事務手数料 30,000円 なし
費用の合計 80,500円 90,000円 100,000円
手取り額 919,500円 910,000円 900,000円

手数料率が最も低いのはB社ですが、手数料以外の費用を加えると、手取り額が最も多いのはA社です。このように、率の順と手取り額の順は一致しないことがあります。見積もりは、手取り額の行まで計算してから比べてください。入金までの日数や契約方法の違いも、手取り額とあわせて確認します。

見積もりの段階について公式に書かれていること

見積もりの回答までの時間や、見積もり後の扱いを公式に記載している会社があります。当サイトの記録のうち、見積もり・査定の回答時間、見積もりの費用、見積もり時に提出する書類、見積もり後のキャンセル、見積もり額の変動、他社の見積もりの扱いのいずれかを記載している会社は次の10社です。

会社 公式の記載 確認日
インボイスPay 正式見積りまで最短10分。審査後の査定価格の変動なし 2026年10月31日
PMG 審査・見積りの提示は最短30分。見積無料・キャンセル料なし(よくある質問) 2026年10月31日
メンターキャピタル 資料提出から最短30分以内に査定結果を連絡 2026年10月14日
ファクタープラン 見積は最短当日 2026年10月14日
OLTA 必要書類が不備なくそろってから審査を開始し、24時間(1営業日)以内に見積り結果を回答。見積り後のキャンセルは可能、契約後の解除は不可 2026年10月31日
買速 見積もり料などは請求しない。契約締結前ならキャンセル料なしでキャンセル可 2026年10月31日
アウル経済 他社の見積りより手数料を安く提案すると記載 2026年10月31日
レバンタ 見積り無料 2026年10月31日
QuQuMo 見積もり時に、保有する全銀行口座の直近3か月分の入出金明細と請求書を提出 2026年10月31日
マネーフォワード 早期入金 最終お買取同意前ならキャンセル可 2026年10月31日

見積もりを依頼する時点で、請求書や通帳の入出金明細などの提出を求める会社があります。見積もりだけのつもりでも、売掛先の名前や取引の金額、口座の動きを各社に伝えることになるため、依頼する会社の数は必要な範囲にとどめてください。必要書類の全体はファクタリングの必要書類でご確認いただけます。

一括見積もり(一括申込)を使う場合に確かめること

1回の入力で複数の会社に申込が送られる「一括見積もり」「一括申込」の仕組みもあります。手間は減りますが、入力した情報が複数の会社に渡る点が、個別に依頼する場合と異なります。当サイトは特定の一括見積もりのサービスを推奨していません。利用する場合は、次の点を確かめてください。

情報が渡る会社を確かめる 個人情報保護法第27条第1項は、法令に基づく場合などを除き、「あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない」と定めています。代表者の氏名や連絡先のほか、売掛先が個人事業主の場合はその情報も入力することがあるため、フォームの同意事項で、入力した情報を提供する会社の名前と社数を同意の前に確認してください。

連絡を受ける会社の運営会社を確かめる 申込の後に連絡してきた会社について、会社名・所在地・連絡先を、その会社の公式サイトの会社概要で確認してください。違法な業者の見分け方は違法なファクタリング業者の見分け方でご案内しています。

見積もりの内容が「売買」になっているかを確かめる 金融庁は「ファクタリングの利用に関する注意喚起」で、ファクタリング業者から受け取る金銭が「債権額に比べて著しく低額である」といったケースは偽装ファクタリングの疑いがあるとしています。また、売主が集金できなかった場合に「売主が債権を買い戻すこととされている」「売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている」ものは、貸金業に該当するおそれがあるとしています。見積もりを比べる際は、手取り額が額面に比べて極端に少なくないか、償還請求権の定めがどうなっているかもあわせて確認してください。

よくある質問

Q: 相見積もりは何社に依頼すればよいですか? A: 当サイトでは、依頼する社数の目安を示した公的な資料を確認していません。見積もりの段階で請求書や通帳の入出金明細の提出を求める会社もあり、依頼先が増えるほど取引の情報を渡す相手も増えます。当サイトの一覧で対象・利用可能額・契約方法の条件に合う会社に絞ってから依頼すると、比べる手間も情報を渡す範囲も抑えられます。

Q: 手数料率がいちばん低い会社を選べばよいですか? A: 率だけでは判断できません。手数料以外の費用(振込手数料・事務手数料・出張費など)を加えた手取り額で比べてください。当サイトの記録では、手数料以外の費用の記載がページや文書によって異なる会社が5社あります。

Q: 見積もりの後に断っても費用はかかりませんか? A: 会社によって異なります。PMGはキャンセル料なし、買速は契約締結前ならキャンセル料なし、OLTAは見積り後のキャンセルは可能で契約後の解除は不可と公式に記載しています(いずれも2026年10月31日確認)。記載のない会社は、見積もりを依頼する際に確認してください。

Q: 一括見積もりのサービスを使っても問題ありませんか? A: 当サイトでは、一括見積もりの利用について定めた官公庁の案内を確認していません。利用する場合、入力した情報は複数の会社に提供されます。個人データの第三者提供には原則として本人の同意が必要とされているため(個人情報保護法第27条第1項)、同意事項で提供先の会社と社数を確認してから申し込んでください。

まとめ

  • 相見積もりは、同じ請求書・同じ条件(2社間か3社間か、売却する金額、登記の扱い、入金希望日)で依頼し、手取り額と契約条件で比べます
  • 当サイト掲載36社の2社間手数料の表示は、上限と下限の両方が15社、下限だけが11社、率の表示なしが5社、一律が3社です。表示の率だけでは実際の負担は分かりません
  • 手数料以外の費用を記録している17社のうち、6社は利用者が負担する費用を記載し、5社はページや文書によって記載が異なります
  • 比べる項目は、手数料・手数料以外の費用・手取り額・入金スピード・利用可能額・対象・契約方法に、償還請求権・登記・キャンセルの扱いを加えます
  • 一括見積もりを使う場合は、情報の提供先、連絡してきた会社の運営会社、見積もりが債権の売買の内容になっているかを確認してください

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