PR当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。掲載の順番はサービスへの評価に影響しません。
【テンプレート付き】資金繰り表の作り方|個人事業主でも作成できる5つのステップ

【テンプレート付き】資金繰り表の作り方|個人事業主でも作成できる5つのステップ

更新日: 2026年10月31日資金繰り表 作り方

翌月の支払いに資金が足りるかどうかは、多くの事業者にとって重要な関心事です。

この不安を解消するのが、資金繰り表です。個人事業主であっても、資金の流れを可視化することで、資金不足のリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることができます。

この記事では、資金繰り表の基本、Excelで作成できる5つのステップ、資金繰りを改善するポイントを解説します。


資金繰り表の概要

資金繰り表とは、一定期間の現金の入出金を予測・管理するための表です。損益計算書が「利益」を管理するのに対し、資金繰り表は「現金(キャッシュ)」を管理します。

損益計算書との違い

項目 損益計算書 資金繰り表
管理対象 利益(売上−経費) 現金(入金−出金)
計上タイミング 発生主義(取引発生時) 現金主義(入出金時)
減価償却費 経費に含む 含まない(現金流出なし)
掛取引 売上計上済みでも未入金あり 実際の入金タイミングで記録
目的 経営成績の把握 資金不足の防止

重要: 利益が出ていても現金が不足する「黒字倒産」は、資金繰り表を作成していない個人事業主に起こりやすい問題です。売上が増えるほど仕入れ・外注費も増え、入金よりも出金が先行する構造になりやすいためです。


資金繰り表を作成する5つのステップ

ステップ1: テンプレートを用意する

ExcelまたはGoogleスプレッドシートで、横軸(月)と縦軸(項目)を設定し、以下の表を作成します。

基本レイアウト:

              | 4月  | 5月  | 6月  | 7月  | 8月  | 9月  |
─────────────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤
【前月繰越残高】 |      |      |      |      |      |      |
─────────────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤
【収入の部】    |      |      |      |      |      |      |
 現金売上      |      |      |      |      |      |      |
 売掛金回収    |      |      |      |      |      |      |
 その他収入    |      |      |      |      |      |      |
 収入合計      |      |      |      |      |      |      |
─────────────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤
【支出の部】    |      |      |      |      |      |      |
 仕入れ       |      |      |      |      |      |      |
 外注費       |      |      |      |      |      |      |
 人件費       |      |      |      |      |      |      |
 家賃        |      |      |      |      |      |      |
 光熱費・通信費 |      |      |      |      |      |      |
 借入金返済    |      |      |      |      |      |      |
 税金・保険料   |      |      |      |      |      |      |
 その他支出    |      |      |      |      |      |      |
 支出合計      |      |      |      |      |      |      |
─────────────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤
【収支差額】    |      |      |      |      |      |      |
【翌月繰越残高】 |      |      |      |      |      |      |

ステップ2: 前月繰越残高を記入する

事業用口座の残高と手元現金の合計を、「前月繰越残高」に記入します。事業用口座の実際の残高と一致させてください。

ステップ3: 収入を予測して記入する

各月の収入を「入金されるタイミング」で記入します。

記入の際は、次の点にご注意ください。

  • 売掛金は「売上計上月」ではなく「入金予定月」に記入する
  • 新規顧客からの入金は、確実性を考慮して控えめに見積もる
  • 季節変動がある業種は、過去の実績を参考にする

ステップ4: 支出を予測して記入する

各月の支出を「支払うタイミング」で記入します。

見落としやすい支出:

  • 年1回の支払い(確定申告の所得税・住民税・個人事業税)
  • 賞与・ボーナス月の人件費
  • 設備の更新・修繕費
  • 保険料の年払い
  • 消費税の納付(前々年の売上が1,000万円超の場合)

ステップ5: 収支差額と翌月繰越残高を計算する

収支差額 = 収入合計 − 支出合計
翌月繰越残高 = 前月繰越残高 + 収支差額

翌月繰越残高がマイナスになる月がある場合は、注意が必要です。 そのままでは資金が不足するため、事前に対策を講じる必要があります。


資金繰り表の記入例(IT系フリーランスの場合)

項目 4月 5月 6月
前月繰越残高 120万円 95万円 70万円
【収入の部】
売掛金回収(A社) 50万円 50万円 50万円
売掛金回収(B社) 30万円 30万円 30万円
その他収入 0万円 5万円 0万円
収入合計 80万円 85万円 80万円
【支出の部】
外注費 30万円 30万円 30万円
家賃 8万円 8万円 8万円
通信費・ツール 3万円 3万円 3万円
生活費(事業主貸) 40万円 40万円 40万円
税金・保険料 10万円 10万円 10万円
その他 14万円 19万円 5万円
支出合計 105万円 110万円 96万円
収支差額 -25万円 -25万円 -16万円
翌月繰越残高 95万円 70万円 54万円

この例では、毎月25万円前後の赤字が続いており、7〜8月頃に資金が不足するリスクがあることが分かります。早い段階で、新規案件の獲得や支出の見直しが必要です。


資金繰り表を活用した5つの改善ポイント

1. 入金サイトを短くする

売掛金の回収を早めることは、資金繰りの改善において最も効果的な方法です。

  • 取引先に支払いサイトの短縮を交渉する(月末締め翌々月払い→翌月払い)
  • 早期支払い割引を提案する
  • ファクタリングで、売掛金を即日資金化する

2. 支払いサイトを長くする

仕入れ先や外注先への支払いを、可能な範囲で後ろ倒しにします。ただし、取引先との関係を損なわない範囲で行うことが重要です。

3. 固定費を削減する

毎月の固定費を見直すことで、資金繰りは大幅に改善します。

見直し項目 具体的な対応 月間削減額の目安
家賃 コワーキングスペースの活用、移転 3〜10万円
通信費 プランの見直し、格安SIMの利用 0.5〜2万円
サブスクリプション 不要なサービスの解約 1〜5万円
保険料 補償内容の見直し 0.5〜2万円

4. 繁忙期・閑散期に備える

季節変動がある業種では、繁忙期の利益を閑散期の資金に充てる計画を立ててください。資金繰り表で年間の変動を可視化することで、「いつ、いくら準備しておくべきか」が明確になります。

5. 資金不足の「3か月前」に対策を始める

資金繰り表でマイナスが見込まれる場合は、遅くとも3か月前には対策を始めてください。 融資の申込から入金まで2〜4週間かかるため、直前では間に合いません。


資金繰り表を作成する際によくある誤り

誤り1: 売上と入金を混同する

「今月100万円の仕事を受注した」ことは、「今月100万円が入金される」ことを意味しません。請求書を発行してから実際に入金されるまでの期間(支払いサイト)を、正確に反映させてください。

誤り2: 楽観的な予測をする

受注が確定していない見込み客を収入に含めると、計画と実績が乖離します。確定した案件のみを収入に計上し、見込み案件は別枠で管理する方法が安全です。

誤り3: 税金の支払いを見落とす

所得税、住民税、消費税、個人事業税など、年に1〜4回まとめて支払う税金は、見落としやすい項目です。前年の実績を参考に、資金繰り表に組み込んでください。


資金繰りが厳しくなった場合の対処方法

資金繰り表でマイナスが見込まれる場合の対処方法を、優先度の高い順に解説します。

優先度 対処方法 特徴
1 入金サイトの短縮交渉 費用はかからない、取引先との関係による
2 固定費の削減 即効性がある
3 融資の申込 低金利だが時間がかかる
4 ファクタリングの利用 即日も可能、手数料がかかる
5 ビジネスローン 即日も可能、高金利

フリーランスの資金繰りの改善については、フリーランスの資金繰りガイドで詳しく解説しています。


まとめ

資金繰り表は、個人事業主が資金の不安を解消するための、最も基本的な管理表です。

作成の5つのステップ:

  1. テンプレートを用意する
  2. 前月繰越残高を記入する
  3. 収入を「入金タイミング」で予測する
  4. 支出を「支払いタイミング」で予測する
  5. 収支差額と翌月繰越残高を計算する

資金繰りを改善するには、次の方法が有効です。

  • 入金サイトを短く、支払いサイトを長くする
  • 固定費を定期的に見直す
  • マイナスが見込まれる場合は、3か月前に対策を始める

資金繰り表を作成していない場合は、まずExcelで簡単なものを作成してください。月に1回更新することで、資金不足のリスクを大幅に減らすことができます。資金調達の全体像については、個人事業主の資金調達方法10選もあわせてご覧ください。


関連記事


この記事は2026年4月時点の情報に基づいています。各制度の最新情報は公式サイトでご確認ください。


※本記事の情報は2026年4月時点の内容です。手数料率・サービス内容・キャンペーン等は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、掲載企業から報酬を受けることがあります。ただし、記事の内容や評価は報酬に影響されません。

おすすめファクタリング会社

条件に合うファクタリング会社を診断できます

いくつかの質問に回答すると、条件に合うファクタリング会社を表示します

無料診断を始める →

関連記事